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バルトレックスの副作用の発生頻度は少ない?

赤いウィルス

身体の様々な部分に不快な水膨れができるヘルペスは、日本だけでも年間の患者数が7万人を超えるほどメジャーな病気です。
感染力の強い厄介な病気なのですが、それに対して抜群の効果を発揮してくれるのがバルトレックスという治療薬です。
効果が非常に高いことで知られているのですが、その一方で副作用については詳しく知らない人も多いでしょう。
ヘルペスを発症しやすい人は必ず一度はバルトレックスのお世話になるので、副作用の頻度や内容などについて知識を付けておくことが大切です。

抗ヘルペス薬のバルトレックスの効果

バルトレックスはヘルペス治療に第一選択薬として用いられる薬で、症状を引き起こす原因ウィルスの増殖を邪魔する作用があります。
性器や口唇にできるヘルペス、帯状疱疹や水疱瘡などに対して高い効果を発揮するだけでなく、再発型の場合は継続して毎日服用することで発症を予防することもできます。

正しく利用すればほぼ確実な治療が期待でき、開発した医薬品メーカーの臨床試験では患者の90%に有効率が見られました。
ここで言う有効というのは、服用することで症状が治癒するまでの時間短縮や病変が広がるのを抑制できたことを意味します。
あくまでも症状に対する対処療法であり、ウィルスを根本から退治できるわけではありません。

バルトレックスを服用すると、バラシクロビルという有効成分が体内に吸収されます。
ヘルペスウィルスが増殖するためには自身のDNAをコピーする必要があるのですが、バラシクロビルはウィルスが増殖する際に使用する物質と非常によく似ており、ウィルスが間違えてバラシクロビルを取り込んでしまいます。
すると正常にDNAをコピーできなくなり、ウィルスの増殖がストップして症状を改善させることが可能です。

ただ、このような効果を確実に得るためには、ヘルペスが発症してできるだけ早い段階でバルトレックスを服用しなければなりません。
ウィルスが増殖しきってから服用してもあまり効果は発揮できないので、違和感を覚えたらすぐに服用することが大切です。

また、症状が消えたからと言って服用を自己判断でストップするのも厳禁です。
基本的な服用期間は5日間となっており、その期間は飲み続けないとウィルスに耐性が付いて治りにくくなってしまいます。
正しい効果を得るためには正しい服用方法が欠かせないので、必ず医師の指示に従うようにしましょう。

バルトレックスの副作用は?

バルトレックスはヘルペス治療に世界中で利用されている安全性の高い薬ですが、それでも一定の副作用は発症してしまいます。
最もよく見られるのは肝機能の低下で、臨床試験時のデータによると単純ヘルペスの患者で1.3%、帯状疱疹の患者だと5.8%に肝臓の異常が見られました。

このように肝機能が低下しやすいのは、バルトレックスの主成分が肝臓で分解されるためです。
肝臓に必要以上の負担がかかってしまうため、どうしても服用中は肝臓関係の副作用が出やすくなります。
身体や白目などが黄色っぽくなったり、全身の倦怠感を感じたり、食欲不振や吐き気に発熱など様々な症状が考えられます。
副作用が現れると不安になりがちですが、服用が終われば肝臓への負担も軽くなるので正常に戻りますし、もともと肝臓が弱い人でもそれ以上悪化する心配はありません。

この他、頭痛や腹痛、下痢にめまい、蕁麻疹などの全身症状が見られることもありますが、これらはいずれも発生頻度が0.5%以下なので過剰に心配しなくても良いでしょう。
再発抑制治療を行う場合は毎日1錠を長期間服用することになりますが、長期間使用したとしても副作用が大きくなったり頻度が増したりすることはないので安心してください。

バルトレックスに限ったことではありませんが、初めて服用する場合はアナフィラキシーショックにも注意が必要です。
急激な蕁麻疹や吐き気、呼吸困難など重篤な症状が起きるだけでなく、血圧低下が進んで意識を失ってしまうこともあります。
症状が重いと命に係わることもあるので、できるだけ周囲に家族など他の人がいる時に試した方が安心です。
念のため、服用後はしばらく車の運転などは控えるようにしましょう。

バルトレックスと併用注意する薬

副作用以上に注意が必要なのが、普段他の病気の治療で医薬品を服用している場合です。
バルトレックスには併用が禁忌とされている薬がいくつかあるので、うっかり同時に服用しないよう注意しておきましょう。

併用が禁止されているのは、痛風などの治療に用いられるプロベネシド、胃潰瘍の治療薬のシメチジンです。
また、腎臓や心臓など内臓系の移植後に拒絶反応を抑えるために服用するミコフェノール酸モフェチル、喘息治療のためのテオフィリンなどです。

これらの薬とバルトレックスを併用してしまうと、副作用が重篤になったり発生頻度が高まったりしてしまいます。
例えばプロベネシドやシメチジンの場合、併用するとバルトレックスの主成分が腎臓から体外へ排出されにくくなります。
すると主成分の血中濃度が高くなり、副作用がいつまでも続いてしまうので危険です。

ミコフェノール酸モフェチルはバルトレックスの主成分とお互いに排出を阻害し合うため、双方の血中濃度が高くなってしまいます。
双方とも副作用が現れやすくなり、発症時間も長引くので避けた方が良いです。

テオフィリンの場合、バルトレックスの主成分がテオフィリンの働きを阻害してしまいます。
うまく代謝されなくなるので他の薬と同じように血中濃度が高まり、副作用や中毒症状が起きてしまうリスクがあります。

このように、併用すると互いに影響し合って排出がスムーズにいかなくなるケースが多く、身体への負担が増してしまうので注意が必要です。
この4種類以外に避けるべき成分や医薬品は特に無いのですが、患者ごとに体質が異なるため特殊な反応を示すこともあります。
他の薬を服用している最中に併用しなければならない場合は、必ず事前に担当医に相談しておきましょう。

症状別バルトレックスの服用方法

ヘルペスとひと口に言っても、その種類は性器ヘルペスや口唇ヘルペス、帯状疱疹などに分けられます。
どの病気かによってバルトレックスの正しい服用方法は異なるので、注意が必要です。

性器ヘルペスの場合、朝と夜にそれぞれ500mgの錠剤を1錠ずつ飲みます。
基本的には5日間使用しますが、症状が治まらない場合は10日間服用してください。
食後でなくても効果は得られますが、食後の方が吸収率は良くなるのでお勧めです。

性器に発症すると再発しやすいため、1年に6回以上再発する人は毎日1錠ずつ使用する再発抑制療法を行うこともあります。
これも500mgを毎日飲み、8週間から最大で1年間続けるようにしましょう。
完全に再発を防げるわけではありませんが、再発しても軽い症状で済ませることができます。
仮に再発抑制中に症状が再発した場合は、1日2回の服用に戻しましょう。
口唇に出来た場合も、朝と夜に1錠ずつ服用します。
こちらは5日間の服用でほぼ治ってしまうので、それ以上服用する必要はありません。

帯状疱疹になった場合、服用回数と用量が増えます。
帯状疱疹は症状が悪化しやすいので、朝昼晩の1日3回、1000mgずつ服用しなければなりません。
バルトレックスは基本的に500mgが1錠になっているので、2錠ずつ飲むことになります。
1日3回を10日間飲み続けることになるので副作用が出やすく、体調には注意しておきましょう。
水疱瘡の時も同じように1日3回、10日間服用していきます。

バルトレックスは非常に効果の高い治療薬なので、このように正しく服用していれば症状が落ち着くはずです。
所定日数服用していても症状が改善しない場合、体質に合っていない可能性やヘルペスではない可能性もあるので医師に相談しましょう。

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